鷹師の家
場所鹿児島市
竣工年2024
用途住宅
構造鉄筋コンクリート造
床面積439m²
筒の構成
市内中央を流れる甲突川沿いの鷹師に建つ住宅である。敷地は、駅前へ繋がる道路が通る西側以外の三方を隣地に囲まれている。生活空間を開放できるのは、強い日差しが差し込む交通量の多い西側と、隣地住宅越しに河川と桜島を望める東側上部に限られた立地であった。
建物の計画では、ガレージやプール、三世帯住居など大きな気積が必要とされた。住居系の建ぺい率と日影規制による最高高さ10mの制約の中で、最大限確保したボリュームを分節しながら必要な機能を配置していった。その結果、縦横に交差するトンネル状のブロックを組み合わせ、立方体に近いボリュームを構成することとなった。プランは各諸室の用途に応じて、トンネル状のブロックを接続または分離して構成している。
住居部分は、長手方向を複数に分節化して空間を階層化し、居室をトンネル端部に、水回りや収納を中央部に配置することで、合理的な諸室配置を実現した。さらに、階層化された領域を半屋外空間として拡張するため、バルコニーを背面にしたカーテンウォールを設置した。このカーテンウォールは、道路に面する唯一のファサードとしての役割を果たすとともに、西日や交通騒音などの環境負荷を緩和するフィルターとして機能している。
また、立方体ボリュームの中央部に採光や通風を確保するため、東側二層分のトンネルを半屋外として、吹抜けとなる中庭を計画した。
限られたボリューム構成の中で、周辺環境の持つ良好な要素を積極的に取り入れることを目指した。
222051
建物の計画では、ガレージやプール、三世帯住居など大きな気積が必要とされた。住居系の建ぺい率と日影規制による最高高さ10mの制約の中で、最大限確保したボリュームを分節しながら必要な機能を配置していった。その結果、縦横に交差するトンネル状のブロックを組み合わせ、立方体に近いボリュームを構成することとなった。プランは各諸室の用途に応じて、トンネル状のブロックを接続または分離して構成している。
住居部分は、長手方向を複数に分節化して空間を階層化し、居室をトンネル端部に、水回りや収納を中央部に配置することで、合理的な諸室配置を実現した。さらに、階層化された領域を半屋外空間として拡張するため、バルコニーを背面にしたカーテンウォールを設置した。このカーテンウォールは、道路に面する唯一のファサードとしての役割を果たすとともに、西日や交通騒音などの環境負荷を緩和するフィルターとして機能している。
また、立方体ボリュームの中央部に採光や通風を確保するため、東側二層分のトンネルを半屋外として、吹抜けとなる中庭を計画した。
限られたボリューム構成の中で、周辺環境の持つ良好な要素を積極的に取り入れることを目指した。
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